降圧剤メインテートとヘルベッサーとテノーミンの特徴

高血圧治療薬にはアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)、アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、カルシウム拮抗薬、β受容体遮断薬、α受容体遮断薬など様々な種類のものがあります。ここではメインテート、ヘルベッサー、テノーミンについて特徴等を説明します。
まずメインテートに関してですが、メインテートはβ1受容体に選択性の高いβ受容体遮断薬です。β1受容体に選択性が高いため、血管にほとんど作用することなく、心臓のポンプ機能を抑制し、血圧を低下させます。選択性が高い分、心機能抑制効果が強く、強い降圧効果が期待できますが、心不全などで心機能が落ちている方が服用すると、循環不全に陥る可能性があるため、ある程度心機能が落ちていない方にメインテートは向いている薬です。
ヘルベッサーはカルシウム阻害薬です。これは血管の拡張を引き起こし、血圧を下げる薬です。この薬は血圧降下作用には優れています。しかしながら、ヘルベッサーはCYP3A4の代謝、P糖タンパクによる体外排出を受ける薬であるため、これらを競合して薬物間相互作用を引き起こしやすい薬です。ですから併用薬のある場合にはその併用薬やヘルベッサーの作用を増強する可能性があるので注意を要する薬です。
テノーミンはメインテートと同様にβ1受容体遮断薬です。メインテートと同様にβ1選択性が高い薬で、血圧降下作用は強いですが心機能抑制効果が強いので注意が必要です。ただテノーミンに関しては、メインテートとは異なり心不全の患者さんには投与できないようになっています。しかしこのようなβ1受容体拮抗薬は頻脈傾向のある高血圧患者に対しては頻脈も抑制する効果があるので適した薬剤であると言えます。