β遮断薬は高血圧症の第一選択薬ではない?

2014年に日本高血圧治療ガイドラインが発表されて、5年ぶりに改訂されました。
これによれば、高血圧症の治療薬として用いられていた、β遮断薬が第一選択薬ではないとされています。

β遮断薬とは心臓の交感神経にあるβ受容体を抑制して心拍数を安定させ、血圧を下げるための薬です。
メタ解析によると、脳卒中の抑制が他の降圧薬よりも効果が劣るとされ、新規の糖尿病発症ではマイナスの作用を及ぼすという見解から、第一選択薬から外れました。

これにより、第一選択薬は、カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬の四種類となります。
しかし、β遮断薬は第一選択薬から外れたとはいえ、主要降圧薬として治療の効果が高いため、狭心症や心筋梗塞後、心不全などの疾病には積極的に適用されています。

また、高血圧治療ガイドラインでは、家庭で測定する家庭血圧を診療血圧よりも優先させるように改訂されて、朝夕2回で朝2回、夕方2回を測定し、その平均値を評価するように推奨されています。

また、朝の1回目と2回目で測定値に開きが大きい場合には、3回目を測定してその平均値を出し、それ以上の血圧測定は患者の精神的負担にもなってしまうと、推奨されていな旨も明記されています。